ロゴ新日本婦人の会 釧路支部

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「ぽえむ」はこんなサークルです!

詩や絵本、エッセイ、新聞紙面など、ジャンルを問わず、声に出して文章を読み合い朗読の素晴らしさを広げようと、2019年9月に誕生した「ぽえむ」です。 小さな朗読会を市内各地で開き、多くの方に朗読の楽しさを味わっていただきたいです。読んでも良し!聞いても良し!一緒に心豊かな時間を過ごしましょう。

平和を詩う「ぽえむ朗読会」39名が集う!

2023年9月7日、釧路市中央図書館7階多目的ホールで、広島の高校生が描いた原爆絵展に寄せて朗読サークル「ぽえむ」の朗読会が開かれました。

「大きな会場で朗読するのは初めての試みで緊張しています。」との挨拶でしたが、参加者は平和をテーマにした詩の朗読を堪能しました。朗読といっしょに流れるBGMがいっそう心地よく耳に響きました。1時間ほどの朗読会はあっという間に終了しました。

プログラム

  1. 紙芝居「ちっちゃいこえ」
    脚本/アーサー・ビナード 絵/丸木 俊・丸木 位里(原爆の図より)
  2. 「夏の雲は忘れない」 
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    (子どもに伝える日本国憲法より)

    • 「墓標」作/峠三吉
    • 「うましめんか」作/栗原貞子
    • 「星はみている」文/藤のとしえ
  3. 詩「ちいさな手」作/中村 純
  4. 詩「オレンジ色の教室」作/見田千恵子
  5. 詩「へいわってすてきだね」詩/安里有生 画/長谷川義史
  6. 詩「井上ひさしの子どもに伝える日本国憲法」
    〜この国のかたち(前文)〜

「ちいさな手」

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「墓標」

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「へいわってすてきだね」

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「子どもに伝える日本国憲法」

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喫茶「舎爐夢」で朗読会〜飛び入り参加者や柚子ジュースで盛り上がる!

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2023年7月20日、リサーチ班主催の「朗読を楽しむ会」が新婦人事務所ななめ向かいの喫茶「舎爐夢」で行われ、11名が参加しました。

「ぽえむ」のみなさんがいもとようこさんの絵本「こもりうた」、井上ひさしさんの絵本「子どもにつたえる日本国憲法」、向田邦子さんの絵本「字のないはがき」などを読み上げました。

参加者が飛び入りで手島圭三郎さんの絵本「しまふくろうのみずうみ」を読みました。おいしいコーヒーの後には、お店のママさんから冷たい柚子ジュースがサービスされ、のどを潤しました。写真の花は喫茶店の玄関前に咲いていたものです。

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喫茶店で朗読会〜平和の大切さを感じた時間に!

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2022年7月20日、事務所の向かいの喫茶店を会場に、12名の参加で朗読会を楽しみました。

オカリナの演奏を交え、絵本や短編、エッセイを朗読。最後は松元ヒロさんの「憲法くん」で幕を閉じました。

美味しいコーヒーを飲みながら、平和の大切さを感じました。素敵な時間でした。

カフェ「風待茶房」で朗読会〜2021年9月13日

お気に入りの本や詩、新聞記事を持ち寄って朗読を楽しみました。

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見田千恵子作「オレンジ色の教室」を朗読

この日はピースフェスティバルで感動を呼んだ見田千恵子作「オレンジ色の教室」を朗読しました。 マスターがギターを静かに弾き、その後に「あの日の授業」を唄ってくださいました。2つの詩がいっそう胸に染み渡り、至福のひとときを過ごしました。

「オレンジ色の教室」見田千恵子作

私は思い出す 閉山で消えた 故郷  
賑やかだった炭鉱の町、雄別のことを

炭坑(やま)で働く三千人の労働者、沢山の住宅が軒を並べていた
駅前は商店街、そこを抜けて緩い勾配の坂を上って下りて
またのぼると学校だった

戦後の貧しさを吹き飛ばす元気な子どもたちで、 どの教室も溢れていた 六十九年前のこと、
二階は新制の雄別中学校となった 古い校舎だった 
でも、授業は新しいことばかり

「社会科」なんて初めてで「憲法」を学んだ
黄色い表紙の薄い教科書「新しい憲法のはなし」
若い先生は、臨時教員、東京の大学生と聞いていた
いつも落ち着かなくて教壇の上を歩きまわり、
アメリカの話、ヨーロッパの話、急にフランス革命の話になった
ギロチンを黒板一杯に書いて、マリー・アントワネット王妃の処刑・・
私たちをキャーッと言わせた

「新しい憲法のはなし」は、やさしい言葉で書かれていた
先生は、生徒に少しずつ読ませた
私が読んだのは「戦争の放棄」だった
「U皆さんの中には、今度の戦争に、
お父さんやお兄さんを送り出された人も多いでしょう。
ご無事にお帰りになったでしょうか、
それとも とうとうお帰りにならなかったでしょうか・・・」

満州で亡くなった父の顔が急に浮かんで、私は声が出なくなった
先生が後を読んでくれた
武器をもたないこと、軍隊をもたないこと、よその国と争いごとが起きても
おだやかに相談してきまりをつける
先生は両手でバンと教卓をたたいて大きな声で言った

「いいか、みんな、これからの日本は絶対に戦争はしない、
それが正しい道なんだ、日本は世界に先駆けて正しい道を行く・・・」

私たちは顔を見合わせた、嬉しさがこみあげてきた
「よかったね、もう戦争はしないんだね」
みんながニコニコ笑顔になった
「お兄ちゃんに、召集令状はもう来ないよね」
「こない、こない」「くるわけないべさ」
みんなの声がはずんでいた

秋だった
教室の窓から紅葉に彩られた雄別の山が見えた
オレンジ色のやわらかい陽射しが射し込んで明るい教室だった

先生は「君たちはしあわせだなあ」と、言うと、
黒いふちの、メガネの下から涙があふれてきた
「あ、先生泣いてる」
みんなシーンとなった 学徒出陣で大切な先輩と、友人の多くが戦死したと聞いていた

オレンジ色の夕陽があたりを輝かせていた教室、
私の胸の中で
いつまでもあたたかく光っている

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